土のはぐくみ
生産者の紹介

にし阿波(徳島県三好郡東みよし町)

田口農園

世界農業遺産・にし阿波の傾斜地農耕システム

「にし阿波」とは、徳島県西部の美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町の、標高100〜900mの山間地域のこと。
いずれも急峻な傾斜地に位置し、場所によっては斜度40度にもおよびます。
斜面を利用する農業といえば段々畑を思い浮かべると思いますが、これらの地域では「傾斜地のまま」農耕を行なってきたのが特徴です。
そのため、長年独自の技術や知恵を培い、自然を守り、生命を守り、集落を守ってきたのです。
この400年以上にわたり継承されてきた美しい景観や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事などの全てが「傾斜地農耕システム」。
このシステムは未来に向けても持続可能なものと認められ、国連食糧農業機関(FAO)に「世界農業遺産」として認定されました。

傾斜地農耕の野菜が美味しい理由

にし阿波の傾斜地農耕システムが生まれた背景には、豊富な水資源があります。
山々は降水量も多く、保水力が高く、水質も非常によく、ミネラルが溶け込んでいます。
また、栽培する作物の種類や耕作の時期が畑の日当たりや傾斜度、高低差によっても大きく違うため、寒暖差によって美味しい作物が収穫できます。

日本において、ひとつの地域でここまで多種多様な雑穀類が栽培されていることはとても希少だそうです。
長い歴史の中で自家採種が行われ、先祖代々、栽培と種取りを繰り返してきたからこそ、貴重な固有種が残されてきたのですね。

未来に向けて持続可能な「傾斜地農耕システム」で作られた、自然と愛情がたっぷりのお野菜

今回、土のはぐくみでお野菜を取り扱わせていだくことになったのは、
傾斜地農法を行う東みよし町の「田口農園」さん。

300年以上続く歴史ある農家さんで、標高は400m、中山間地の気候を生かした農産物を生産されています。
通年で100アイテムを出荷しており、そのうち「にし阿波傾斜地農耕システム認証ブランド品」も61品目にのぼります。

また、農家民宿も開業しており、食育を基本に農業への興味を深める活動を行っています。

田口農園は、徳島県西部に位置する「にし阿波」地域は国連食糧農業機構(FAO)が提唱する世界農業遺産に登録されています。この傾斜地農耕システムは400年にわたり持続的に継承されています。

基本は循環型農法として、山に生えている藁を刈り取り圃場に敷き詰めることにより、化学肥料のみに頼ることなく、肥えた土壌を作り上げることができてます。

標高約400mの高原は、さわやかな風と太陽を浴びながらスクスクと育つ、野菜たちの楽園です。傾斜地という地の利を生かし、有機肥料、省農薬化を図り、さらに高冷地特有の気候風土が相まって、作物の生育に適度な環境が生まれおいしさと鮮度長持ちが両立した野菜が育ち、まさに高原のめぐみといえます。

また田口農園は農薬適正使用アドバイザーの認定も取得されている熱心な農家です。

未来に向けて持続可能な「傾斜地農耕システム」で作られた、自然と愛情がたっぷりのお野菜を、ぜひ味わってみませんか?

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